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2005.08.15

終戦記念日

60年前の今日、日本は戦争に負けた。
いつもは高校野球の黙祷シーンで改めて実感する日でもある。

しかし、今年は何か違う。
半分仕事とはいえシンガポール、インドネシア、マレーシアと言う旧大東亜共栄圏に行き、夏休みには開戦の端を発したハワイに行った。
なんとなく太平洋戦争を身近に感じた数ヶ月だった。

ハワイではお約束のダイヤモンドヘッドに登った。
hawaii2
ハワイと言えばダイヤモンドヘッド

行って初めて知ったのだが、ダイヤモンドヘッドは戦跡だった。
山頂にはかつて射撃管制所や高射砲陣地があり、ワイキキの防御を担っていた。
ダイヤモンドヘッドは外輪山のような形をしていて、言ってみればミニ箱根。
かつては芦ノ湖のような湖もあったらしい。
その山腹や峰にはいくつものトーチカや高射砲があった。
山頂には各高射砲に射角等の指示を出す管制所があり、また敵をいち早く発見する監視所でもあった。

diamond
山頂のトーチカからワイキキを眺める

なんか複雑な気分だ。
ここで言う敵とは紛れもなく日本。
幸いと言うかなんというか日本は真珠湾攻撃以降ここには来ておらず、この射撃管制所から射撃の指示を出したこともないという。

その後、まさに開戦の火蓋を切った真珠湾へ。
ここには日本海軍が沈めた戦艦アリゾナとその資料館がある。
残念ながら時間が遅かったので戦艦アリゾナの上までは行けなかったが、資料館を見学することが出来た。

ここでは日本人が口汚く罵られることがあると聞いていたが、友人は「そういう時のために『神風』の鉢巻きを持っていけ」ととても有効なアドバイスをくれた。
なんだ、短刀も持っていって潔く腹を切れということか。

もちろん罵られることは無かったが、警備員の目が鋭く私を睨んでいたような気はした。
ここには真珠湾攻撃時の主力空母「赤城」の模型が飾ってあった。
空母の説明で「アカギとは赤い城という意味」と書いてあった。
間違ってはいないが、それは空母ミッドウェーを「空母中途」と説明するようなものだ。

arizona
着底したアリゾナの模型

アメリカ海軍は、真珠湾攻撃で沈んだほとんどの艦船を再度引き上げて戦争に参加させたと言う。
アリゾナは損傷がひどく、使えるものだけ外して引き上げることはしなかったそうだ。
いまだに兵士の遺体とともに沈み、重油が流出し続けるなど「メモリアル」と言うには十分すぎる。

アリゾナの隣にある戦艦ミズーリにも是非行きたかったのだが残念ながら時間切れ。
60年前の9月、遠路はるばる東京湾まで来たこの艦にはぜひとも乗りたかった。
当時ミズーリ艦上で降伏文書に署名をした重光葵は、60年後に退役となったミズーリが真珠湾に係留され多くの日本人が観光に訪れることを想像できたであろうか。

そんなことに思いを馳せた60回目の終戦記念日だった。

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