メタルカラーの時代
私の好きな作家に山根一真という人がいる。
ノンフィクション作家なのだが、この人の書く週刊ポストに連載中の「メタルカラーの時代」が大好きだ。
メタルカラーとは、いわゆるサラリーマンのホワイトカラー、生産現場で作業に携わる労働者を現すブルーカラーに対し、工業技術者を現す金属の襟を称して山根一真の作った造語だ。
人気番組プロジェクトXに影響を与えたとも言われるこの本だが、とにかく面白い。
プロジェクトX並みの「ベイブリッジの橋げたをミリ単位の誤差で海から架ける」なんていう話もあれば山奥の送電線に高圧電線を架ける職人さんの「半年仕事して半年遊ぶんだよ、ガハハハハ」みたいなNHKじゃ無理だろ的な話もたくさん載っている。
この連載で知った誰も知らないすごい会社もたくさんある。
そのような会社で、強い使命感ではなく、ただとてつもなくすごいことを普通の仕事としてこなす人の話はとても面白い。
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