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2007.05.28

うみまる君に、敬礼!

Harumi
前から一度行ってみたかった海上保安庁観閲式に行ってみた。乗船したのはPLH22「やしま」。海上保安庁の巡視船の中で2番目の大きさを誇る船。
早速乗船場所の晴海客船ターミナルに向かう。かつてここにはお台場に移転した東京国際展示場があった。モーターショウもここであったしアマチュア無線の祭典ハムフェアでもたびたび足を運んだ。地下鉄サリン事件で注目されたスーパーアンビュランス
を初めて見たのもここであった東京防災フェアというイベントだった。
そんな栄華の跡も今はただの広場。跡形もなくなってしまった。この晴海埠頭から「長城(グレートウォール)号」がオーストラリアに向けて出航したのもはるか昔の話になってしまった…

観閲式は総合訓練とワンセットになっている。観閲式とは、海上保安庁の偉い人たちに日頃の訓練の成果を見てもらう儀式のことだ。という訳で、私の乗った「やしま」は国土交通副大臣、海上保安庁長官が乗り込んだ観閲船だった。
晴海を出航し小1時間東京湾をクルーズすると、いよいよ観閲式が始まる。「やしま」の前を次々と受閲船隊が通り過ぎる。
Kankan
右からPLH31「しきしま」 PLH07「せっつ」 PL02「えりも」

Tosagiri
PC211「とさぎり」 第五管区高知海上保安部所属。四国からこの船で来たのかと思うと頭が下がる。トラックで運ぶ…には大きすぎるか。

Mh906
巡視船だけでなく航空機も参加している。これはMH906「おしどり」

Ys11
先日絶滅危惧種としてレッドデータブックに記載され、日本の民間航空会社から姿を消したYS-11。官公庁ではまだまだ現役バリバリで、海上保安庁でも5機が活躍している。これは羽田空港にある羽田特殊救難基地所属LA702「ブルーイレブン2」。全国各地に特殊救難隊を運ぶ仕事もする。

観閲式が終わると次は総合訓練が始まる。
Rape1
これは火災を起こした船に救助隊が乗り移り、負傷者を吊り上げる訓練。
かつて海難といえば遭難者は漁船や貨物船など「海の男」が相場だった。そんな遭難者を発見した海保の隊員は、ロープを一本遭難者のそばに投げれば仕事は終了。あとは遭難者が勝手に自分をロープに結び、「早く揚げろ!」と叫べばよかったらしい。
海上自衛隊もそうだが、海を相手に仕事をしていると「自然」という共通の、しかも手強い”敵”がいるので海で働く人たちの間には強固で奇妙な絆があるそうだ。

Mh686_3
吊り上げた漂流者を巡視船に収容する為に着船するMH686「うみたか」。船に着陸するヘリというのを一度は見てみたかったのだが、目の前で見られてちょっと感動。

続いて不審船対応訓練が始まる。停船命令を無視して逃げる不審船が遂には発砲、これに威嚇射撃、正当防衛射撃を行い停船させるというストーリー。
Type89
不審船から発砲するワル。89式小銃にダットサイトつきという非常に高価でレアな自動小銃で武装。訓練では空砲を使うといっていたが、きちんと排莢している。

Totunyu
速度が出て小回りの利く複合型ゴムボートが追い詰める

30mm
遠隔操作できる20mm機関砲にこれだけ狙われててもさらに逃げようとするなんて、オレには無理。

盛りだくさんの総合訓練を終え、船は晴海に戻る。航路を見るとアクアラインの外側にも出ていない。写真を見ると確かにあちこちに貨物船が写っているし、航空機の受閲中もさらにその上空には羽田に向かう旅客機がバンバン飛んでいた。てっきり相模湾あたりでやると思っていたので意外だったが、かなり見ごたえのある充実したイベントだった。

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