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2007.08.07

「銀河」鉄道の夜

Misima私が自腹で鉄道に乗るようになったころからすでに寝台列車は斜陽の一途をたどり、その愛称でもあった「ブルートレイン」は各路線が次々と廃止となっていった。20年以上前、なけなしのお小遣いをはたいて購入したNゲージの24系をEF66に曳かせては「いつかこれで旅に出たいなぁ~」と床に顔をへばりつかせながら見入ったものである。

私の仕事は基本的に土日祝日が関係ない職場のため、お盆も正月も日にちをずらして取ることになる。今回ぽっかり3連休ができたので、急遽大阪の道頓堀にある金龍というラーメンを食べに行くことにした。日程的に余裕があったので行きは思い切って夢だったブルトレで、帰りは青春18きっぷでテキトーに帰ってくればいいや、とノープラン旅行に旅立った。
乗るのは寝台急行銀河。特急がほとんどのブルートレインの中で、銀河だけは急行なので運賃が安いのが魅力。こちらも乗客はまばらで乗る直前でも切符は取れるといわれていたが、横浜駅のみどりの窓口に置いてあるパソコンで空席を確認するとなんと残りわずか!
狙っていたのは開放A寝台という1編成に28席しかないのでちょっと焦る。しかも窓口は大混雑でどう考えても1時間は並びそうな勢いだ。
ふと思いついて京浜東北線でひとつ隣の東神奈川駅のみどりの窓口に行ってみると、ひとつしかない窓口で駅員さんは暇そうにマルス端末を眺めていた。横浜駅で記入済みの申込み用紙を差し出して難なく寝台のきっぷはゲットできた。残りは帰りの青春18きっぷである。
とはいっても青春18きっぷは5日分で1万円超もする高価なきっぷ。1週間ぐらい前に金券ショップを下見したときは3日分が残ったきっぷを8千円ぐらいで売っていたので、出発当日に金券ショップを廻って残り1日のやつを3000円ぐらいで買ってから出発するか、と気楽に考えて出発日の昼過ぎに家を出た。事はそう上手くはいかなかった。
神田から山手線沿いを北上しながらめぼしい金券ショップに手当たりしだいに突入していったが、売っているのはどれも5日分ばかりで使いかけはどこにも売ってない。あーあの時買っておくべきだったなー。まーいいや、大阪にも金券ショップはあるだろうし。というわけで上野の若狭家で軽く腹ごしらえをして東京駅に向かった。

Nyuusen22時半過ぎ、鉄道ファンのシャッター音が響くなか神田側よりEF65-1000に曳かれて静々と銀河が入線して来た。私はてっきり田町から推進回送で来るのかと思っていたが、言われてみれば東京駅なら機回しできるしはるか田町からえっちら時速45キロで来たら東海道線も大渋滞だ。
取った席はA寝台下段。銀河の中では一番高い席だ。開放寝台といって通路とはカーテンで仕切られるだけなのだが、キッチリ閉めてしまえばほとんどカプセルホテル並みの居住空間の出来上がりだ。しかも下段は必ず大きな窓がつくがこれが快適。B寝台は進行方向に横向きのベッド配置でカーテンを閉めると窓もない密室になってしまうの面積的な面以上に大きな差になると思う。

Bed定刻23:00、銀河は客車特有のガチャンというショックとともに東京駅を出発し、大阪に向かって走り出した。
窓のカーテンを全開にしていると、品川や横浜で通勤客に羞恥プレイをさらす羽目になるので要注意だ。いつもは見るほうなのだが、見られるほうはかなり恥ずかしい。かといってホームの人に気づいてカーテンを閉めるのも何かに負けた気がしてこれまた気恥ずかしい。なんて難しいんだ!
A寝台下段は専用窓までついてかなり贅沢なベッドだが、私は最初はB寝台でいいやなんて思っていた。なにしろA寝台に比べて4000円も安いのだ。しかし、今回の旅をBlueforceさんに自慢(?)したところ「A寝台に乗ったら?いや乗れ!」となんとも魅惑のメールが来たのでついカッとなってA寝台下段を取ってしまった。
Madoだが、一度A寝台のベッドに横になると大枚叩いてA寝台にして本当に良かったと思った。ごろんと横になって覗く車窓には、いつもはラッシュでドアに押し付けられながら見る風景が広がる。これはなんという贅沢なんだろう。
大船を出たあたりで車内を探検してみると、夏休みシーズンだからか7~8割方のベッドが埋まっているように見えた。日常的にこれだけお客さんがいれば「絶滅危惧種」だなんて言われないだろうなぁ…

トラベルライターの横見浩彦氏によれば、「寝台列車は寝るのはもったいないし寝ないのももったいない(鉄子の旅)」だそうだ。いやよく判る。深夜高速バスだと「寝るが勝ち」な気がするが、そこが大きな違いなんだろうなと思う。
私もいつまで起きていようか迷ったが、とりあえず東海道沿線で一番好きな由比-薩埵(さった)峠あたりまでは起きていることにした。
Satta江戸時代から「東海道三大難所」と旅人を苦しめた薩埵峠は、今でも交通の要所である。東海道線、東名高速、そして国道一号が山肌と海の間のわずかな隙間に張り付いている様子はまさに日本の動脈、しかも頚動脈といった風情だ。ここを通るたびに壮大な自然と対峙し続ける日本の土木技術とその水準の高さに感動する。
併走する国道1号と東名高速には、深夜とはいえ日本の物流を支えるトラックが北へ南へと無数に走っている。これが貨物列車なら物流コンボだな、などと思いつつ洞トンネルに列車が入ったところで眠りについたのだった。

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コメント

ブルトレ、僕も大好きですわ。Nゲージでは、EF65を持ってました。
あと、ディーゼル車。実家を片付けた時に・・・どこやったやろか。

金龍のラーメン。道頓堀沿い、御堂筋沿いですね。昔、関西ツーカーやったかな、
初代がハリソン君で、2代目がジャネットをCMのキャラで使ってました。
ハリソン君は金龍で撮影したんですよ。なつかし~。

投稿: tane | 2007.08.07 08:10

むむっ、電源車の次ってやはりA寝台でしたかっ!!

>窓のカーテンを全開にしていると、品川や戸塚で通勤客に羞恥プレイをさらす羽目になるので・・・

えぇ、もーいっそのことケツでもだしちゃいましょう(笑)

そうそう、三島で見送りよりも由比1号でCC並走しようかと本気で考えましたが、体力に勝てずでした・・・。

投稿: みっちー | 2007.08.07 21:55

そういうことだったんですね。
かなりのニアミスでした。
銀河の旅はいかがでしたか?
僕も出張の際のお宿として、銀河を使うことがあります。
でも、B寝台が精いっぱい。A寝台は高嶺の花です。

投稿: jara | 2007.08.07 22:12

僕も、EF65-500+20系のNゲージを持ってますよ~。
憧れましたね、ブルートレイン。。

いいなぁ、、、

じゃ、今度のコメダ鉄分オフで詳しく。。。

投稿: トミー | 2007.08.08 01:05

>taneさん
Nゲージ、私のは実家の屋根裏に眠っています。いつか引っ張り出される日を待ちながら…
金龍、ハリウッドセレブ御用達なんですね!(違)

>みっちーさん
そうなんです。奮発しちゃいました。
ツーケーですか(笑) いつもはホーム側にいる人間なんですから、「あ、この間電車ん中でケツだしてた奴だ!」なんて指差されたらどーすんですか!

ちなみに冒頭の写真は時速80キロで通過中の三島駅です。
ホームに駅員さんではない男性が一人立っていたんですが、一瞬みっちーさんかと…(笑)
由比並走、流行りそうな予感!

>jaraさん
銀河で出張。なんて素敵な昭和な響き(笑)
私が乗った時も銀河慣れしたサラリーマンがたくさんいましたよ。あの慣れた感じがなんとも羨ましいです。

>トミーさん
みんなEF65なんですねー。私はあえてのEF66でした。あの流線型がたまらない…
コメダオフ、いつにしましょうか。
やっぱり土日ですかね?

投稿: ごつ | 2007.08.08 10:24

横浜駅を利用していた頃、停車中の銀河を見て羨ましかったです。
どんな人が乗っているんだろうとチラリチラリと覗いた覚えが。
なんだか、人の家を覗いているようなプチ罪悪感を・・・(笑)
ツーケーだしてる人はいませんでしたが・・・

コメダオフまぜて~!

投稿: まつい | 2007.08.08 12:26

ワタクシ、毎朝東京から来る銀河と併走する通勤電車に乗っております。今週辺りから減車が解消されて8両で走ってますな。(ふだんは6両:電源車、機関車別)
開放型A寝台は「さくら」で乗りました(京都→長崎)。関西発なのにあえて「あかつき」に乗らなかったのはやっぱりA寝台乗りたさでしたが。

投稿: ごしゅりん | 2007.08.08 15:17

>まついさん
車内から見るホームの人も同じでした(笑)
チラッと見ては目をそらす、みたいな。

北京オリンピックもあと1年ですし、そろそろコメダオフも本格始動させたいですねー。

>ごしゅりんさん
私が乗ったのも2両増結でした。お客さんも多かったですし、絶滅しそうでしなさそうですね、銀河。
寝台特急もいつかは乗りたいです。やっぱりEF66に牽かれたい…

投稿: ごつ | 2007.08.08 23:28

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