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2008.08.24

平和の国の軍隊

Dantyaku戦後63年、帝国日本軍から紆余曲折を経て自衛隊となった日本の軍事組織は、時々「平和の国の軍隊」等と揶揄されたりしてきた。
いま現在、成熟した国際社会の中で何千人も戦死者を出す国はもはやアメリカ一国となってしまった。
それは資本主義か民主主義か、はたまたアメリカ優先主義を死守する為なのか、いずれにしろアメリカは金銭的のみならず人的損失を省みずに世界の警察官として国際社会に君臨する。

ひるがえって平和の国の軍隊である。ただの一度も命に向かって引き鉄を引いたことの無い軍隊。(誤射はあるが)
まるでセコムのシールのように、その存在感のみに意義があるような軍隊である。
でもその存在感のおかげで私たちは今日本語をしゃべっている。彼らがいなければ、今頃公用語はロシア語か朝鮮語か、はたまた英語か…

というわけで、セコムはシールだけでもちょっとは威力があるが軍隊はそうもいかない。中身が伴ってこその存在感である。
自衛隊はその中身を充実させるために日々厳しい訓練を行っているが、その成果をお披露目するのが毎年夏に富士山の麓で行われる総合火力演習である。
もともとは自衛隊員の家族や関係者、取引先などにお披露目するのが趣旨なのだが、タックスペイヤーである国民にも広く見てもらおうということもあり、一般公募で国民の皆様にもお披露目するようになった。
今回、知り合いから貴重なチケットを頂き、その演習の見物に初めて行くことが出来た。
なんのかんの言ったって、やっぱり武器は格好いいし実弾演習は派手なのである。

という訳で2時間の寝坊、御殿場-沼津間の事故通行止めの障害を乗り越え、9時前に会場に到着した。
良い写真を撮るには6時には到着して場所をキープしないと無理などといわれていたのだが、もうはなから前途多難である。
結局最前列は取れず会場右手、前方から10列目ぐらいという残念な場所からの撮影となった。

演習は敵軍に占領された丘を奪還するというストーリーに沿って行われる。
Betonamu
ベトナムのあの戦闘を思い出すぜ…
手始めは空爆である。平和の国の軍隊では地上攻撃のことを支援戦闘という。
F-2支援戦闘機が敵陣地を空爆するのだが、今回は天候がよくないため支援戦闘機は飛ばず、あらかじめ仕掛けておいた爆弾を爆発させるという3分間クッキング方式で反撃の狼煙はあがった。

Tinuku
続いて隊員の投入。CH-47チヌークより隊員を投入。同時に99式155mm榴弾砲などで援護する。
榴弾砲とは火薬の力で撃ちだすだけの大砲で、砲身から飛び出たらあとは放物線を描いて落下するだけである。
会場の東富士からだと熱海近辺まで狙うことが出来るそうで、当たれば1軒家ぐらいなら粉々になるとか。
しかも「だいたい」ではなく割りと狙ったところに撃ちこむことができ、2発目、3発目ともなればかなり精密に狙うことが出来るとの事。さすがの錬度である。

Irokoi
ベトナ…いや、陸自といえばUH-1である。ワルキューレの騎行が聞こえてきそうなUH-1である。
多数のUH-1、CH-47などを活用し、大量の兵員を前線に投入する。

Takuhaibin
前線に車両のお届け、である。これを地上で待機する隊員が受け取り、最前線に向かう。

Suringu
ぶら下げるのに使ったベルトは外さずそのまま。
ランクルにも吊り下げ用のフック付けたいなぁ。

Poppoengosiro
陸自航空学校教育支援飛行隊のUH-60がAH-1の援護を受けながら隊員を投入。

Tatazumu
ここでお待ちかね、戦車登場。
まず目の前に現れたのは74式戦車。もういつ見てもゴジラのイメージしかない戦車。
草地に潜み、虎視眈々と獲物を狙うその姿は、私の4つ年下とは思えない凛々しさが漂う。

Ute
イドリブ!(撃て!)
105mmの迫力はすごい。空気が破裂するような感覚。
場内放送で主砲発射のアナウンスが流れるのだが、そのたびに周囲から毎秒5~6コマはあると思われるデジカメのシャッター音が聞こえてくるが、私の愛機は毎秒3コマである。決定的瞬間の写る確率は他の半分である。
夏のボーナスでカメラを買い換える決心がつきかける。

90ozigi
続いて最新鋭(といっても10年選手)の90式戦車の登場。
油圧サスペンションを使い前傾姿勢をとり、敵から姿を隠す。

90faiya
こちらは120mm。口を開けていると衝撃で舌を噛みそうになる。
隊員さんの話によると、大砲の発射の衝撃は砲の前方と左右がすごいとか。真後ろなどは意外と平気らしいが、この写真を見ると私のほぼ正面で発射されている。
道理ですごい衝撃だったわけだ。

このあと各部隊が一斉射撃を実施、丘に陣取る敵を見事殲滅し闘いは終結した。
このあと会場では各装備の公開があったのでそれはまた次回。

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コメント

お見事!!
毎秒3コマでもしっかり発砲炎捉えてるじゃないですか!!
さすがウデでカバーの写真部長様!!(⌒∇⌒)

σ('-')も機材に頼ろうとしないで,しっかりウデをみがかなきゃだなぁ。(´・ω・`)

投稿: つちだ。 | 2008.08.24 17:40

いえいえ、特に90式の発砲炎なんて家に帰ってパソコンに取り込んだときに「あれ?撮れてんじゃん」みたいな写真なんで、もうウデとか関係ないっす。
カメラの性能に頼れないので、磨くはウデじゃなくて勘ですね、勘(笑)

投稿: ごつ | 2008.08.26 01:12

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