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2008.09.30

大統領暗殺を見た

びっくりした。何の予備知識も持たず、タイトルだけで見た映画、大統領暗殺
ザ・センチネル/陰謀の星条旗と勘違いして見始めたのはここだけの話だが、アラブ人っぽい女性が「大統領を暗殺するなんて…」と嘆くシーンから始まるオープニングからぐいぐい引き込まれた。
大統領が死ぬの?アフガンの大統領?なんて思いながら見ていると死ぬのはブッシュ大統領。
何がすごいって本人が出ている。ブッシュ大統領やチェイニー副大統領、金正日朝鮮民主主義人民共和国国家主席間で出演(約3秒)している。

映画は大統領暗殺を検証するテレビのドキュメンタリー番組を模している。このような映画をムービー+ドキュメンタリーでモキュメンタリーと呼ぶらしいが、その再現っぷりが素晴らしい。
生中継の準備中、撃たれた大統領を乗せ急発進する大統領専用車にびっくりするレポーター。大統領を救えなかったことを嗚咽を堪えながら証言するシークレットサービス。落ち着かない様子で背中を掻きながら容疑者について語るイラク帰還兵。とにかくすべてが映画に見えない。そのものドキュメンタリーを見ているようだ。
なにしろ葬儀のシーンにブッシュの遺影まで出てくるし、チェイニーの演説まである。
アメリカのニュース番組でよく見る、画面下部に流れるニュース字幕には「9・11以来の株価値下がり」とかでちゃって、ホント気をつけないとすべてが事実に見えてしまう。

出てくる俳優はほとんどが素人で、自分のセリフの台本しか渡されず映画の全体像は知らずに撮影に臨んだとか。
こんな刺激的な映画を作ったのがイギリスだというのにも驚く。

ちなみに映像はすべてにおいて刺激的だがストーリーは陳腐。「大統領が暗殺されたら世界はどう動くか」などと映画のパンフは謳っていたようだが、話はアメリカ国内での犯人探しに終始する。
ストーリーよりも映像を楽しむ、そんな映画だと思った。

ちなみにこの映画、アメリカでは上映やコマーシャルが拒否されるなど「表現の自由」に絡んだ議論があったという。
まだ記憶に新しい、映画「靖国 YASUKUNI」を思い起こさせるが、この映画の監督も「死の脅迫」を受けたそうだ。
なんというグローバルスタンダード。

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