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2009.07.12

「富士山頂」を見た

石原裕次郎二十三回忌法要を記念して放映された「富士山頂」を見た。
山岳小説の第一人者、新田次郎原作を映画化したものである。

映画は1970年に封切られたが、物語は1963年から65年にかけて富士山頂に作られた気象レーダーの工事を映画にしたものである。
主演はもちろん我らが裕ちゃん。
レーダーの工事を請け負った三菱電機の社員という役柄である。

それにしても三菱一色の映画だ。
レーダーはもちろん三菱電機。資材を山頂に運ぶブルドーザーはキャタピラー三菱。その燃料は三菱石油。レドームを山頂に運んだヘリコプターは三菱重工がノックダウン生産した S-62。
ちなみに、映画で渡哲也が操縦しレドームを山頂まで運んだヘリは、実際の工事でもレドームを運んだ朝日ヘリコプターのS-62(JA9010)だった。これは石原プロなりのこだわりか。

渡哲也が朝日ヘリコプターに乗るときは、通常後席に乗って半身を乗り出してショットガンを乱射するのが常なので、ヘリを操縦している姿は非常に違和感があった。

映画自体は「記録映画」のようなストーリー展開で、ドラマチックな展開や大どんでん返しなどは無かったが、非常に見応えがあった。逆にいえば抑揚が無くつまらない映画、とも言えるかもしれないが、さすが新田次郎原作である。淡々と進むストーリーが逆に面白かった。

でも、映画を見ていて若干の違和感も感じた。
新田次郎がモデルの芦田伸介が演じていた気象庁測器課長。彼のやったことって官製談合っぽいよね…。
公共事業なので一般競争入札なのかと思いきや実質的に随意契約だったし、妻役の市原悦子も「近所じゃ『いつも偉そうにしている』って言われてますよ」なんて言われてるし。
と思ったら、会計検査資料という雑誌に「富士山気象レーダー」にみる官製談合」という論文も載ったことがあるそうだ。

まあ現代だったら有り得ない契約だったのかもしれないが、戦後まだ20年ちょい。高度成長のその熱気が結果オーライを許すアツい時代だったのだろう。皆あたりかまわずたばこ吸ってたし。

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コメント

裕ちゃんの映画「太平洋ひとりぼっち」も観ました。
せりふに難点有、カメラ編集に不満有でした。

裕ちゃんの人気だけでは映画としてつらいものがあり
彼の地アメリカでプレスリー主演の映画で心に残るのは
どれだろうと考えるのに似ています。

裕ちゃんの映画で好きなのを敢えてあげれば、蔵原惟繕監督の「憎いあんちくしょう」なのですが、いかがですか?

投稿: granpa66 | 2009.07.13 01:29

言いたいことはありますが、コメントにかけないので、またお会いした時にでも。(^^ゞ

投稿: マサ | 2009.07.13 07:00

>granpa66さん
今でも人気映画といえばアイドル映画ですよね。
昭和も平成もそこらへんの事情は変わらず、といったところでしょうか。

私は完全なテレビ世代ですので石原裕次郎といえばもう西部警察のグレさんですね。

>マサさん
このネタ書いてるときもマサさんがちらちら脳裏に浮かんで…(笑)
表に出せない話、ぜひ聞かせてください(^-^)

投稿: ごつ | 2009.07.13 09:53

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