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2013.01.02

ドキュメント390分

それは、プジョー307CCのエンジンがかからなくなった事件が全ての発端だった。

師走を目前にした11月30日。朝エンジンをかけようとキーをひねる307CCに、エンジンを起動する気配は皆無だった。
セルモーターは回るが、エンジンに火が入らない。
翌土曜日、保険会社のロードサービスを使いクルマをディーラーに持ち込む。
レッカー業者さんはイグニッションキーをひねりつつ床下の様子をうかがう。

「生ガスの匂いがしねぇ。こりゃ燃ポンだわ。」

セルが回る状況でコイル不良などで火が飛ばない場合、マフラーから混合気がそのまま出てくるのでガソリン臭くなる。
その匂いがしないということはそもそもガソリンがエンジンまで来ていないということ。
つまり燃ポン、燃料ポンプの不良だ。

ディーラーに持ち込まれたクルマは、さっそくリアシートが外され、燃料ポンプのチェック。
業者のおっちゃんの見込み通り、燃料ポンプの不良が確定し、そのまま入院となった。

翌週、クルマを引き取りに行くと、担当営業氏が言いにくそうに「ウォーターポンプから水漏れの症状が…」と。

とりあえずそこは年末に修理をするかも…と営業氏に伝えクルマを引き上げた。

そして12月6日。営業氏からの電話。

「へへっ、いいクルマがあるんスが、見に行きません?へへっ」

プジョー3008の限定50台の特別仕様車、ローランギャロスの最後の1台が売れ残ってるそうで、それを見に行かないか、との誘いだった。
当然買う気などなく、「ハンコは持ってきませんよ」の条件で見に行くことに。

テニスの全仏オープンが開かれる会場「スタッド・ローラン・ギャロス」の名にちなむこのモデルは、大会をスポンサードするプジョーが時々出す特別仕様車。
確かに希少性もあり、ちょっと気になるモデルでもある。

15:00 約束の時間にディーラーを訪問
     もちろん307CCオーナーの奥さんもいっしょに
     別の営業所に展示してあるというローランギャロスを見に、試乗車の3008に乗り込んで向かった。

15:30 営業所到着

15:45 クルマを見学
     白い革シートに魅力を感じる

16:30 元の営業所に戻る

16:35 担当営業氏、いきなりローランギャロスの価格の話を始める
     ヤバい、本気だ

16:50 担当営業氏「かなり頑張った数字を出しますよ。今日買うなら。」
     おいおいマジか。今日はハンコ持ってきてないぞ。

17:30 担当営業氏「307CCが気に入ってるのは判ります。それは営業としてすごくうれしいです。」
     奥さんの307CC愛をくすぐりだす

18:00 2杯目のコーヒーが配られる

18:30 とりあえず307CCの下取り査定をお願いする

18:45 思った以上に安い査定に一同がっくし

19:10 今の駐車場に車高の関係で入らない3008の車高ダウン方法について盛り上がる

19:30 担当営業氏、なぜか住宅地図を持ち出し家の近所の駐車場を探し出す

19:45 担当営業氏、ローランギャロスエディションの希少性について熱く語り出す

19:55 担当営業氏「年内納車に間に合わせるには今日中に売買契約書を書く必要があることをちらっとアピール」

20:00 担当営業氏の熱気に押された奥さんが私に意見を求める。私が「一番欲しいのはランクル」と答えるも、スルーされる

20:10 担当営業氏「このまま307CCに乗り続けると、メンテナンスコストが重要になってきます」とトヨタの営業なら言わないであろう言葉を呟く

20:20 「メンテナンスコスト」に奥さん反応。そこを攻めどころと察した担当営業氏「外出先で壊れたらまた大変です」とこれまたトヨタの営業なら言わないであろう言葉を呟く

20:30 3杯目のコーヒー登場

20:40 奥さんが購入に傾いてきたので値引き交渉に本腰を入れる

20:50 じゃあ今買うならいくらなのよ、とファイナルアンサーをお願いする

21:00 特別仕様車とは思えない見積もりが提示される

21:05 ウェルカムライトのLED化をタダで要求するもすんなり通る

21:08 キーイルミもついでにタダでお願いしてみるもすんなり通る 

21:15 「iPodの接続ケーブルも」とお願いするも渋々通る

21:30 ここまでつけさせて「やっぱいらない」と言えないチキンなので、ついに契約

という訳で、307CCの下取りはあきらめ、ランクルを手放して以来の2台体制、しかし両方フランス車というイマイチ不安を抱かせる自動車遍歴の最新話となったのである。

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コメント

2台体勢、、、その手があったか!!
それなら307CC手放せずにいけたなー

って窓落ちとエンジンの修理で下取りの2倍だったからいいんだけどね

投稿: てつまる | 2013.01.03 07:02

うちも事情により4枚ドアを検討していて・・でもCCは好きだし・・・でまだまだ先かな〜と思っていたのですが。
2台体制・・・その手がありましたか!駐車場はあっちにして・・・あっちの車を下取りにして・・・。乗りたい時に取りに行く・・・通らないだろうな〜この意見(T_T)。
しかしディーラー(試乗したところから)には6時間いたんですね。すごいですね。ローランギャロス、かっこいいですもんね〜。テニスを長年やっていた人間としては憧れの地ですよ、あのロゴマークだけでも欲しいぐらいです(笑)

投稿: tane | 2013.01.03 09:15

買い替えかと思わせておいて増車だったのですねー。

明けて3日めですが、今年一番面白い文章を読ませて頂きました。
ありがとうございます(^^;;

投稿: ごしゅりん | 2013.01.03 12:56

失礼を承知で突っ込ませて頂くと、増車だと「メンテナンスコスト「出先で壊れたら」の下りが無意味になりませんか?

投稿: 発音記号! | 2013.01.03 20:05

>てつまるさん
いまのところ307CCにはそれほどおカネがかからないという想定での2台体制ですね。
脆い想定ですが(笑)

>taneさん
ウチはちょっと前まで2台持ってたのですんなり2台体制に持って行けました。
4枚ドア、便利ですよ(笑)

>ごしゅりんさん
307CCを下取りに出すって案もあったんですが、査定がね~(^-^;
奥さんも気に入ってるクルマなので手元に置いておくことにしました。

>発音記号!さん
307CCは奥さんが通勤で使ってるんですが、そこで壊れると困るってのが1番の理由なんです。
なので、普段は3008に乗って、壊れてもいい時(ってあるのか?)は307CCに乗ると。

投稿: ごつ | 2013.01.03 21:05

で、敏腕営業氏の狙いは、307CCから308CCへの乗り換えですね?(笑)

投稿: なかがわ | 2013.01.05 20:23

>なかがわさん
いえ、私が208に興味津々なのにすでに気づいてますから、これはヤバい流れです。
っていうか、208にオープンモデルが出たらドキュメント480分をアップする羽目になりそうです。

投稿: ごつ | 2013.01.06 01:31

幸か不幸か、208CCは出ないというのが、大方の予想みたいですね。

敏腕営業氏は今頃、308CCローランギャロスの最後の一台を押さえに奔走しているのでは?

投稿: なかがわ | 2013.01.07 20:23

208は幌でも出ないみたいなんですよね~
308CCは、208のインテリアを見ちゃうとちょっと食指が動かないですね。
にしても、欧州車であのクラスにオープンモデルを出さないってあり得るのかなぁ・・・と。

投稿: ごつ | 2013.01.08 00:08

確かに208のインテリアはイケてますよね。
308CCもシンプルで飽きが来ない上質なデザインですけど...。
それより、2008が無茶苦茶カッコ良くないですか?

投稿: なかがわ | 2013.01.08 20:28

いま2008があれば、せいぜいドキュメント90分でしたね~
次の車検あたり、敏腕営業氏に火が入るんでしょうね~

投稿: ごつ | 2013.01.08 23:20

ええ!買ったんだwww欄車は?欄車は?

投稿: どら猫 | 2013.01.11 07:09

>どら猫さん
試乗するだけの予定だったのになぜか買っちゃいました…(^-^;
青いのは壊れそうなので大事に保管していますw

投稿: ごつ | 2013.01.16 01:07

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